まつい かずよ
松居 一代
本名 船越 一代(ふなこし かずよ)
旧姓:松居
別名義 ジャパニーズ・マム
生年月日 1957年6月25日(59歳)
出生地 滋賀県近江八幡市
近江兄弟社中学校・高等学校出身、梅花女子短期大学中退
血液型 B型
職業 女優、タレント、エッセイスト、実業家、投資家
ジャンル テレビドラマ、映画など
活動期間 1979年 -
活動内容 1979年:デビュー
夫
DCブランドの経営者(1986年結婚1996年離婚)
船越英一郎(2001年再婚)
家族 競艇選手の松居修(父)
息子一人
所属事務所 松居一代事務所
松居一代(59才)の前夫で、DCブランド『P』の創業者であるAさん(享年60)の葬儀が、浄土宗大本山・増上寺で4月末に営まれた。参列者は40人ほど。喪主は、松居とAさんとの間に生まれた長男(27才)だった。
「三重県の伊勢志摩に旅行中、心筋梗塞で…。急死だったそうです。彼は松居さんと離婚後、内縁の妻がいたんですが、伊勢志摩にも一緒に行っており、ショックのあまり憔悴しきっていました」(Aさんの知人)
この内縁の妻は、Aさんの葬儀で悲しみのどん底に突き落とされる。引き金を引いたのは、松居の言動だったという──。
松居とAさんは1986年に結婚し、1989年に長男が生まれた。幸せの絶頂にいた松居だったが、直後から濁流のごとき人生が始まる。愛する息子は生後20日を過ぎた頃、全身が真っ赤にただれ、24時間激しいかゆみに襲われた。医師の診断結果は、「重度のアトピー性皮膚炎」。愛息の治療のために日夜病院を走り回る松居をさらに悪夢が襲う。Aさんの浮気が発覚したのだ。松居は、息子を連れて家を飛び出したが、試練は続いた。
「Aさんは多額の借金を抱えており、松居さんが連帯保証人にされていたんです。金額は1億7500万円。当時の彼女はストレスのあまり顔面神経麻痺と失語症になったほどです」(芸能関係者)
6年にわたる泥沼離婚裁判を経て、1996年に松居とAさんは別れた。2001年に船越英一郎(55才)と再婚した後も夫に頼らずコツコツと借金返済を続け、完済したのは2007年のこと。足かけ17年という長き“債務者生活”を歩いた彼女だが、皮肉なことに現在、Aさんの死によって再び金銭闘争に身を投じている──。
Aさんの葬儀で、松居はこんな行動に出たという。
「Aさんは十数年前にP社の経営権は譲渡しており、今は内縁の妻と一緒に画廊やショールームを手がける会社を経営していました。松居さんはその会社について“今後は息子が継ぐべき”と話し始めたんです。Aさんが亡くなった今、取締役は内縁の妻ひとり。そんな会社を息子に引き渡せと言うんですから、あまりに無神経すぎる」(参列者)
葬儀の最中、松居の言動に耐え続けた内縁の妻だったが、張り詰めた糸は途中で切れた。
「フラフラとその場に倒れてしまったんです。無理もない話です。ただでさえAさんの死に打ちひしがれている所に、松居さんの発言ですから。後味の悪い葬儀でした」(別の参列者)
息子の会社相続に息巻いていた松居だが、この時点ではまだ、Aさんの遺産の実態を知らなかった。P社の幹部社員が明かす。
「実はAさん、会社に対してかなりの借金を抱えていたんです」
遺産相続は通常、預貯金や不動産、株式、投資信託など、負債も含めてすべての財産が相続人に引き継がれる。内縁の妻とは入籍していないので、法定相続人は松居の息子になる。
「死後に弁護士を通じて“相続の際、Aさんには負債があります”という通知を息子さん宛に送りました」(前出・幹部社員)
連絡を受けた松居は激怒した。
「遺産を受けとれると思っていたら、借金が降りかかるというんですから。“結婚生活であれだけ苦しめられたのに、そんなバカな話があるか”と、松居さんは怒髪天をつく勢いでした」(松居の知人)
通常、負債の相続を避けるためには、「相続放棄」をするほかない。だが、松居は揺れた。
「Aさんは創業者として、P社の株も所有していたんです。通常であればこの株も息子さんに相続されますが、相続放棄すればAさんの株も手に入らない」(前出・幹部社員)
株は相続した後、売却すれば金になる。株投資で年間10億円を儲けていると報じられる“カリスマ実業家”の松居だけに、前夫の負債と株の売却益を天秤にかけ、おおいに迷ったという。結論から言えば、松居は相続放棄を決めた。
「息子さんは船越さんに相談し、“ぼくは何もいらない”と言っていたんです。内縁の妻もいますし、これ以上掻き回すべきではないと船越さんは助言したといいます」(前出・芸能関係者)
松居はひとまず、前述のAさんの会社の継承も含め、相続に関しては身を引いた。だが、ただでは引き下がらなかった。松居自身もP社の株を持っており、つい先日、この株を買い取るようP社の会長に迫ったのだという。
「松居さんの持ち株は、Aさんとの結婚時に譲渡されたものでした。P社は非上場会社ですが、もし上場すれば株は莫大な利益を生む。彼女は長年これを狙っていたのですが、Aさんの死後、改めてP社の財政状況を調べ、今後株を持ち続けても意味がないと判断したようです。非常に強引な要求ですが、実はこれまでもP社と松居さんの間では小さなトラブルは多数ありました。“株主”ということでは対応しますが、それ以外のことでは経営陣も極力彼女にはかかわらないようにしてきたのです。まあ、そういうかただからしょうがないんですが、今回もいったいどうなるのか不安です」(前出・幹部社員)
社員一同絶句したという松居の“相対取引”だが、彼女にとって、この株売却はAさんとの完全なる決別の意味合いもあったようだ。
「今までは“愛息の実父”という事実がありましたが、亡くなってなお子供に負債を押しつけるのであれば、わずかな情も消える。前夫の痕跡をひとつ残らず消し去りつつ、取れる金は取ると。松居さんらしい決断でしょう」(前出・芸能関係者)
松居の事務所にAさんの死去と相続問題について聞いたが、回答は得られなかった。
http://www.news-postseven.com/archives/20160629_425654.html